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3-3-1 アミノ酸の種類


3-3−1 アミノ酸の種類

アミノ酸は約20種類あり、そのうち9種類(バリン・リジン・ヒスチジン・ロイシン・メチオニン・トリプトファン・スレオニン・フェニルアラニン・イソロイシン )が体内で作ることが出来ない必須アミノ酸になります。
それぞれのアミノ酸の働きについてすこしまとめておきます。

主なアミノ酸

<必須アミノ酸>
バリン・・・体のたんぱく質を増やす働きや、運動時のエネルギー源として重要な役割を果たします。
リジン・・・パン、麺(小麦粉)やご飯(精白米)に不足がちなアミノ酸です。
(欧米人の主食である小麦粉には、リジンだけではなく、メチオニン・スレオニンなどの必須アミノ酸も少ないです。)そのため、肉や乳製品を合わせて食べることで、アミノ酸のバランスをとることが大事です。
ヒスチジン・・・体のアレルギー反応に使われる「ヒスタミン」などを作るのに使われます。
ロイシン・・・バリンやイソロイシンとともに、分岐鎖アミノ酸(BCAA)と呼ばれています。体のたんぱく質を増やす働きや、運動時のエネルギー源となります。最近の研究では高齢者においてその必要量がさらに上がることが指摘されています。苦味を感じるアミノ酸です。
メチオニン・・・含流アミノ酸(イオウをその構造に含むアミノ酸のこと)の代表的なものです。他にもシスチン、システイン、シスタチオニン、タウリンなどが挙げられます。肝臓内に入ってきた毒素や老廃物を排除し、代謝を亢進させ、血中コレステロール値のコントロールを行います。
トリプトファン・・・セロトニンという神経ホルモンの材料です。セロトニンには神経を鎮めてストレスを軽減する働きがあります。
スレオニン・・・食事から取り入れたたんぱく質を使う際に使われる酵素を作るのに必要とされます。
フェニルアラニン・・・鎮痛効果が高いアミノ酸です。
イソロイシン・・・体のたんぱく質を増やす働きや、運動時のエネルギー源として重要な役割を果たします。
<非必須アミノ酸>
グリシン・・・かつおぶし、ゆば、凍り豆腐、ゼラチンなどに多く含まれています。うま味成分であり、特有の甘みがあります。またコレステロールを下げる働きがあります。体内では広く存在しているアミノ酸で、神経の情報伝達に深く関わっています。運動・感覚など身体の調整にも役立っており、睡眠前に摂るとぐっすり眠れ、目覚めも良くなる効果が認められています。
またコラーゲン(タンパク質の項参照)の1/3を構成しているアミノ酸で、肌のみずみずしさを保つ効果があります。
アラニン・・・肝臓のエネルギー源として重要なアミノ酸です。グルタミン酸と並び、糖の分解を助ける働きがあります。このため、アルコールやアセトアルデヒド(アルコールが分解して生じる物質。二日酔いの原因となる。)の代謝を早め、二日酔いを軽減する効果があります。甘みを感じるアミノ酸です。
セリン・・・リン脂質(細胞膜を作るのに欠かせない成分。細胞や血液にも多く存在する)やグリセリン酸(代謝の過程で必要な物質)を作るのに必要なアミノ酸です。アラニンと同じく、甘みを感じます。
アスパラギン酸・・・即効性のエネルギー源となります。またフェニルアラニンと組み合わせて「アスパルテーム」という甘味料が作り出されています。砂糖の約200倍の甘さがあり、かつアミノ酸として代謝されるので、血糖値を上昇させない利点があり、ダイエット甘味料として利用されています。アミノ酸で初めて発見されたのは「アスパラギン」です。アスパラガスの芽から取り出されました。
グルタミン酸・・・旨み成分として昆布に多く含まれます(他にもチーズや野菜類にも含まれています)。代表的な旨み成分としては他にイノシン酸(かつお節、肉類)、グアニル酸(干ししいたけ)、コハク酸(貝類)などがあります。アミノ酸のうま味成分はコンビニ弁当など加工食品にもよく添加されており、「調味料(アミノ酸等)」と表示されています。ヒトが初めて口にする食べ物である母乳の中で、一番多く含まれているアミノ酸です。(母乳100g当たり、約18mg含まれている。母乳は多くの種類のアミノ酸がバランスよく含まれており、生まれたばかりの赤ん坊は母乳だけでも充分成育できる。)チロシン、アルギニン、イソロイシンなどと並び、脳内の神経伝達物質に変わり、集中力を高める効果も期待できます。二日酔いにも効果があるとされています。
アルギニン・・・小麦胚芽、ごま、大豆などに多く含まれています。
血管などの機能を正常に保ち、免疫力を強化する働きがあり、また脂肪の分解に関わり、消化酵素のリパーゼの働きを盛んにします。他にも筋肉の損傷を防いで、基礎代謝量(なにもしなくても生命を維持するために使われているエネルギー量)を維持、あるいは高める働きがあります。成長に欠かせないアミノ酸のため(成長ホルモンの分泌を促す)、乳幼児や子どもの場合、「必須アミノ酸」として扱われています。
プロリン・・・皮膚などを作る「コラーゲン」の主要な成分となります。
シスチン・・・免疫細胞を正常に働かせる役割があります。
チロシン・・・必須アミノ酸のフェニルアラニンからも合成することができますが、ドーパミンやノルアルドレナリン(どちらも抗うつ作用がある)など神経伝達物質を作る大事なアミノ酸です。
味としてはロイシンと同様、苦味を感じるアミノ酸です。
システイン・・・紫外線によるメラニンの生成を抑える働きがあり、シミができるのを予防します。

その他、アミノ酸の特徴と働き

・アミノ酸は甘みを感じるもの、旨み・酸味を感じるもの、苦味を感じるもの、などがあり、それぞれの味を持ったアミノ酸の組み合わせが食べ物の味を決める重要な要素になります。
たとえばトマトの味は主に、グルタミン酸、アスパラギン酸の2つのアミノ酸と有機酸と糖からできています。グルタミン酸とアスパラギン酸が4:1の割合で含まれているときが一番おいしいといわれています。真夏に太陽の光を浴びて完熟したトマトは一番その割合に近づきます。

・アミノ酸は体の中でたんぱく質より吸収が早く、スポーツ時など飲料としての補給が容易です。また、スポーツ選手などがアミノ酸をサプリメントの形で、運動後の疲労回復や筋肉痛の軽減に利用することはありますが、減量効果は認められていません。

・アミノ酸は手術後など、食事が充分に摂れないときに点滴液(「アミノ酸輸液」という。)の状態で体に入れられます。たんぱく質の状態でヒトの静脈内に点滴すると、体は異物として認識し、拒絶反応を起こすからです。

・アミノ酸は製薬やサプリメントに使われる際に人工的に作られますが、アミノ酸の製法としては、

①「発酵法」②「抽出法」③「合成法」の3つがあります。

「発酵法」は微生物による発酵作用を利用したものです。コンパクトな設備で低コスト、大量生産ができるので、アミノ酸製法の主流になっています。
「抽出法」は生産量が制限されるので、特定のアミノ酸を大量生産するには向きません。
「合成法」は石油を原料にした化学反応によってアミノ酸を生産する方法で、大掛かりな設備が必要です。
現在人工的に生産されているアミノ酸で、もっとも生産量が多いのはグルタミン酸ナトリウムです。さとうきび、とうもろこしなどを原料に作られています。

<含硫アミノ酸>
アミノ酸の中でも硫黄を含むアミノ酸を含流アミノ酸といい、タウリン、メチオニン、システイン、シスチン、シスタチオニンなどがあります。
解毒効果の高いミネラルといえば亜鉛や硫黄が有名ですが、この「含流アミノ酸」も有害物質と結合して体の外へ排出してくれる働きがあります。
体内の脂肪細胞は水銀や鉛などの有害物質を蓄積しやすく、排出もされにくいので、有害物質を体外へ排出する働きのある成分を摂ることが大切です。含硫アミノ酸は、肉や魚などの動物性たんぱく質や大豆・小豆などの豆類、米にも豊富に含まれています。

 

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