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5月19日に世界保健機関(WHO)が2016年版の「世界保健統計」を発表しました。

日本の平均寿命は83.7歳で、世界で首位でした。

統計を遡ることができる20年以上前から長寿世界一の座を守り続けています。
日本の男女別では、女性は世界首位の86.8歳、男性が6位の80.5歳(首位はスイスの81.3歳)でした。男女合わせた世界全体の平均寿命は、71.4歳で2000年に比べると5歳も伸びているようです。

ところで、健康寿命ってご存知ですか?

平均寿命が人間の生物学的寿命であるのに対して、健康寿命とは、人のお世話を受けず、元気で一人で生きていける年齢ということ。つまり介護を要する必要のない年齢ということです。

2013年に発表された健康日本21<2次>でも「健康寿命の延伸と健康格差の縮小」が具体的目標の1番に掲げられ、健康長寿の実現は、国の健康政策として最も力を入れる分野であると考えます。
健康寿命は、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」とWHOでは定義していますが「健康寿命」本当に目指したいと思います。

そこで、現在の日本の健康寿命や介護はどのような状況なのか、少し調べてみました。厚労省の「平成25年人口動態統計」を見ると、平成25年の平均寿命と健康寿命の差は男性で9歳、女性で12.4歳となっています。この差が介護が必要と思われる年数になるのですが、平成13年から平成25年までの12年間の平均寿命と健康寿命の差(介護が必要な期間)の推移をみると、男性は+0.35年、女性は+0.12年とこの12年で平均寿命と健康寿命の差=介護が必要な期間は、微増しており、健康寿命延伸による介護が必要な期間の短縮はそう簡単ではない、ということが分かります*1。

高齢者が健康で自立できなくなる要因を「要介護となる原因」(2015年介護保険事業状況報告の概要)から見てみると、比較的軽度の「要支援1」「要支援2」*2は、ロコモ関連(骨折、転倒、
関節疾患)が全体の35%以上の要介護の原因となっています。骨折及び転倒により体を動かせなくなることで要介護(支援)となり、結果日常生活が不自由になり(長い間体を動かさない)ことから、さらなる筋肉の委縮、臓器の機能低下、認知症などに繋がりやすく、介護度が重度になる可能性が高いと考えます。

転倒による骨折を防ぐためには、運動による筋力の維持、普段の食生活に気を配るとともに、閉経後に骨密度が低下する女性は特に、積極的に大豆イソフラボン、ビタミンD、K、カルシウムなど骨の健康を維持する成分を積極的にとることなどをを啓蒙していければと考えるのです。